受験英語でもやり方次第で英語は話せるようになる

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Q. 受験英語を勉強しても英語が話せるようにならないのなら、勉強する意味がない気がします。

高校2年生です。来年は大学受験なので勉強を始めましたが、どうにも英語がやる気にならず困っています。「受験英語を勉強しても英語が話せるようにならない」と聞きますし、実際父も母も大学を出ていますが、英語が話せません。話せるようにならない英語を勉強するなんて、ムダな時間を使っている気がしてモチベーションが下がります。何かいい方法はないでしょうか。

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A. 受験英語でもやり方次第で英語は話せるようになります

たしかに「受験英語を勉強しても英語が話せるようにならない」とはよく言われていますね。わたしも大学を卒業した時点ではほとんど英語が話せませんでした。TOEICは600点以上だったので、まあ良くも悪くもない程度です。その後、英会話スクールや独学で勉強して英語を話せるようになりましたが、「受験で英語を勉強しておいてよかったなぁ」とも思ったので、一概に受験英語が悪いわけではないと思います。

英会話は歌を歌うことに似ています。歌は歌詞を覚え、音符を覚え、声に出して歌いますが、英会話は単語や例文を覚え、発音を覚え、声に出して話をします。受験英語は歌詞を覚えるところで止まっているので、英語が話せるようにならないのです。

逆に言えば、音符を覚え、声に出して歌うことができれば、受験英語でも英語は話せるようになります。

ポイント1:音符にあたる、発音やアクセントを覚える

センター試験の最初に、発音やアクセントの問題がありますよね。試験対策としては「よく出る単語の発音」や「アクセントの法則」などを覚えるだけで、実際に発音して音やアクセントを確認することは少ないのではないでしょうか。わたしも文字の情報だけで試験をクリアしてしまいました。

後で英会話をするようになって、あの時、発音記号を覚えておけばよかったなぁとずいぶん後悔したものです。英会話を勉強するようになると、リスニング教材で発音を確認しますが、どうしても分かりにくい単語は発音記号で確認します。センター試験で試験に出る法則を覚えるのもいいのですが、きちんと発音記号で発音を確認しておけば、後々役に立ちます。

ポイント2:声に出して英語を話す

長文問題を解くとき、問題文は黙読しますよね。試験の特性上、当然だと思います。しかし、将来的に英語を話せるようになりたいのであれば、長文は声に出して読みましょう。歌を歌うときに、声に出して歌うようなものです。歌詞を覚え、音符を覚えても、声に出して歌わなければ歌が歌えないというのは想像できますよね。英会話も同じです。音声を聞きながら声に出して読むことで、リスニング対策にもなります。

大学受験の教材で音読に向いている教材はあまりないのですが、大学受験に遠回りになってもよければ、下記のようなサイトが音読に向いています。

BBC Learning English(イギリス国営放送BBCが英語初学者のために作成しているサイト)

http://www.bbc.co.uk/learningenglish/

Voice Of America(アメリカ国営放送局が英語初学者のために作成しているサイト)

http://learningenglish.voanews.com/

まとめ

英単語や例文の意味を覚える、英語長文の読み方を覚えるという意味で、大学受験は本当に英会話の役に立ちます。しかし大学受験のための最短距離の勉強をすると、英会話のための勉強はおろそかになりがちです。

どちらを優先するかは自分の学力や進捗の程度によりますが、大学受験の英語が英会話に役に立たないということはありませんので、「いつか役に立つ」と信じて勉強をがんばってください。