シニアになってからが英語学習に取り組むチャンス

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Q. 定年退職後、英語を勉強しようと思いますが、できるかどうか不安です。

先日、長年勤めた会社を定年退職しました。元々旅行が好きだったので、今後はゆとりの時間を生かして妻と海外旅行をしようと考えています。海外で不便のないように英語を勉強したいと考えていますが、若いころに比べて記憶力も衰えているので不安を覚えます。英会話スクールも英語学習教材も、若い人に向けて作られているように感じるからです。シニアでも取り組みやすい英語学習の方法はあるでしょうか。

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A. シニアになってからが英語学習に取り組むチャンス。

そのお気持ちよく分かります。わたしもそこそこ歳を取ってからドイツに転居したので大変でした。まったくドイツ語が話せなかったので、少人数でしっかりと教えてくれるドイツ語学校に通ったのですが、周りは語学留学で来ている大学生ばかり。若いクラスメイトたちはどんどん上達して高いレベルのクラスに移っていくのに、自分一人が取り残されると「この歳で言葉を学ぶのは難しいのかなぁ」と落ち込みました。

いま考えれば、彼らは大学で基礎を学んでいるから上達が早くて当然なのですが、周囲より歳を取っていることが原因なのではと思ってしまうんですよね。

でも安心してください。そんなわたしも1年間の勉強でドイツ語と英語が日常会話程度話せるようになりました。わたしの知人の女性は70歳を超えて英語を始めましたが、やはり日常会話程度話せるようになり、外国人も参加するパーティで会話を楽しんでらっしゃいます。年齢を重ねてから英語を勉強するポイントは2つです。

ポイント1:自分のペースで英語を勉強する

日本人はどうしても周囲と自分を比べてしまいがちです。たしかに年齢を重ねると物覚えも悪くなり、若い人の学習ペースにはついていけないところはあるので、同じように勉強するのは大変です。

そんなミドル・シニア世代にオススメなのは、マンツーマンレッスンが安く受けられるオンライン英会話です。マンツーマンならば周囲と自分を比べる必要もないので、自分のペースで英語が勉強できます。たとえテキストの進みが遅くても、周りへの迷惑を気にすることはありません。

特に「大人の英会話倶楽部」は主にミドル・シニア世代を対象としたオンライン英会話で、ゆったりしたペースでレッスンを行ってくれますし、日本語対応もあり、講師も慣れているので安心です。

「大人の英会話倶楽部」

https://www.english-dialogclub.com/

ポイント2:生活の中に英語学習の時間を組み込む

また英語学習では「エビングハウス忘却曲線」という言葉がよく聞かれます。ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが提唱した理論で、人は新しい知識を1時間後に半分、1日後に70パーセント以上忘れてしまうというものです。1日経てばほとんどを忘れてしまうので、繰り返し学習することで記憶を定着させねばなりません。たとえ物覚えが良かろうと悪かろうと、これは老いも若きも同じです。

ならば、たっぷりと時間が取れるシニアの方が英語学習に向いていると思いませんか?シニアは自分の時間を自分でオーガナイズできます。たとえば午前中はオンライン英会話を30分受けて、夕食前に復習と予習をするなどです。

お仕事をしているころは突発的な打ち合わせなどで残業もありましたが、退職後だからこそ、周りの事情に振り回されずに自分が決めたスケジュールをこなすことができます。毎日の生活の中に英語学習の時間を組み込んでしまえば、しっかりと知識を定着させることができます。

シニア世代が英語学習に向いていないということはありません。むしろ何度も反復練習しなければならない英語学習は、たっぷりと時間が取れるシニア世代にこそ向いていると言えます。セカンドライフを豊かにするために、ぜひ英語学習にチャレンジしてみてくださいね。