パーティでの英会話は形式ばらず楽しくフランクに
Q.パーティーで上手く話しかけられません
理系大学院生です。先日初めて国際学会に出席しました。発表はポスターだけだったのであまり英語を話す機会もありませんでしたが、発表終了後、教授から「懇親会のパーティーは海外研究者と顔見知りになるいい機会なので、積極的に話しに行きなさい」と言われました。
しかし、見知らぬ外国人になんと話しかけてよいのかも分からず、結局同じ研究室のメンバーで固まって日本語ばかり話していました。もっと積極的に話しかけるにはどうすればいいでしょうか。
A.目が合えば話しかけるチャンス、自己紹介から始めなくてもいい
見知らぬ外国人に話しかけにくい気持ち、よく分かります。わたしも夫の仕事のパーティーに出席しますが、いまだに緊張します。そういえば日本のパーティーもあまり得意ではないので、結局人と話すこと自体が苦手なんでしょうね。
そんなわたしですが、最近はようやくコツがつかめてきたのでご紹介しますね。
まず、最初から自己紹介しない、ということです。どうにも日本人は律儀なので、「初めまして。○○と申します」というところを省いて初対面の人と話ができないのですが、海外のパーティーでここから話を始めている人は見たことがありません。下手をすれば、とても楽しく話をしたけれど、名前も知らないまま別れることもあります。海外ではその場を楽しく盛り上げるということがかなり重要視されるので、丁寧な手順は必要ないんです。
ではどうすれば話しかけられるのかというと、目が合ったときが話しかけるチャンスです。懇親会で話しかけにいけるということは、おそらく立食のパーティーですよね。お酒を取りに行ったとき、食事を取りに行ったときなど、たまたま隣り合った人と目が合うことがあると思います。目が合ったら、軽く「Hello.」と挨拶してみましょう。相手も忙しくなければ、にっこり笑って応じてくれます。相手が立ち止まり、こちらを向いてくれたら会話スタートです。
パーティーでの英会話は形式ばらず楽しくフランクに
会話のきっかけとしては、手にお酒を持っていればお酒の話をしてみたり、食事が珍しいものならば食事の話をしてみましょう。日本開催の学会ならば「日本食は好きですか」などと聞いてみてもいいでしょう。話題はなんだっていいんです。
無難なのは今日の天気の話題です。天気の話題は老若男女、誰にでも共通の興味ある話題なので、あなた自身も話しやすいのではないでしょうか。海外ではエレベーターの中や長距離列車のコンパートメントなど、乗り合わせた人同士で話をすることがありますが、ここでもよく天気の話になります。
同じ学会に出席していたのであれば、その日興味を持ったセッションの話をしてみるのも一つの手です。学会だと関係のないセッションは聞いていない可能性もありますが、もしこの話題に食いついてもらえれば、あなたの話をするチャンスです。そのセッションとあなたの研究との関係やボスである教授の話などをすることで、相手も興味を持ちますし、ひょっとしたら共同研究の話にだって発展するかもしれません。
教授の言うとおり、懇親会は海外研究者と顔見知りになるいい機会ですし、あなたの可能性を広げるよいチャンスです。今回ご紹介したコツで慣れていけば、意外と上手に話ができるようになるので試してみてくださいね。