外国人の患者さんと英語でコミュニケーションするには

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Q. 増えてきた外国人の患者さんと上手くコミュニケーションが取れない 

都内で看護師をしています。近ごろの日本ブームのおかげなのか、外国人の患者さんが増えてきました。外国人といっても、日本に住んでいる人たちなので、簡単な日本語で話ができる人がほとんどです。しかし、中には片言の日本語しか話せない方もいらっしゃいます。

わたしも英語が得意なわけではないので、医療用語を使うような難しい会話になると、上手く意思疎通がはかれません。できるだけ手厚くお世話させていただきたいと思っているのですが、英会話を習えば上手く行くようになるでしょうか。

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A. まずは難しい単語をやめて簡単な日本語に言い換えよう

わたし自身、海外で病院に行ったことがあります。夫の転勤で海外に住む場合、妻や子どもは英語を話せないこともあるんですよね。わたしもその一人で、英語はスーパーで買い物するなど、簡単な日常会話しかできませんでした。

そんなある日、急な腹痛があったので、やむを得ず現地の病院に行くことになりました。言葉に不安はあったのですが、背に腹は代えられません。英語が話せる夫は仕事中なので、私だけで行きました。

病院に行くと、キビキビとした看護師さんからあれこれ聞かれます。「お酒は飲みますか」「煙草は吸いますか」という簡単な質問は分かったのですが、体の症状になると途端に話が分かりづらくなりました。

何度聞いても分からない単語があったので、持参した電子辞書に単語を打ち込んでもらい、意味を確認すると「便通(Bowel Movement)」とありました。ああ、便通……。どうやら「便通はきちんとあるのか」と聞かれていたようです。“Toilet, was it smooth?” とでも言ってくれれば分かったのですが、向こうの立場からすれば、易しく言い直すのも時間がかかるし、なかなか難しいのでしょうね。

以降、病院に行くときには必ず電子辞書を持参するようにしていますが、話が分からなくなるのは、ほとんどが「便通」のような、日常では使わない難しい単語が出てくるときでした。外国人にとって医療用語は発音も難しく、あまり習ったこともないので、分かりづらいのです。

外国人の患者さんと上手くコミュニケーションを取るには、まずは日常では使わない医療用語を、よく使う柔らかい日本語に言い換えるようにしてみてはいかがでしょうか。 

 

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Q. 分かりました。試してみます。他にアドバイスはありますか?

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A. 話が通じれば、方法はなんだっていいんです

「○○はありますか」と聞く時、外国人は「ありますか」はだいたい理解できるので、「○○」の部分だけ英語で言うと分かりやすくなります。さきほどの例なら「便通はありますか?」「ベンツウ、Bowel Movement」と言うのです。発音に自信がなければ紙に書いたり、辞書で見せたりしてもいいでしょう。よく使う医療用語は手帳などに書いておき、指で示しても通じるでしょう。

言いたいことが通じれば、方法はなんだっていいんです。日本人は「英語を話す」というと流暢にペラペラと話すイメージですが、片言だろうと指さしだろうと、話が通じるならば、英語でコミュニケーションが取れているのです。

もちろん流暢に話せる方がスムーズにコミュニケーションが取れるので、患者さんのお世話のためにも、今後のスキルアップのためにも、英会話を習うのはとてもよい選択です。あなたの場合は、医療関係者向けの英会話コースがおすすめです。

「ELTO医学英語アカデミー」というオンライン英会話スクールはまさにうってつけ。元々日本人がアメリカで看護師資格を取るための専門学校を運営している会社で、学生たちの英語スキルアップのためにオンライン英会話を開講したそうです。コンテンツは医療関係に完全特化しているので、医療用語や独特の言い回しをロールプレイングで学ぶことができ、実践の場ですぐに使うことができます。

ELTO医学英語アカデミー

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